関係者各位
平成12年7月20日
ペンギン会議事務局
「ケープペンギン救済募金2000」への 協力のお願い

今年6月23日に南アフリカケープタウン沖で沈没した貨物船から流出した燃料用重油が ケープペンギンの主要な繁殖地であるダッセン島、ロベン島に漂着し、ペンギンをはじ め多くの海鳥、海洋生物の大量死をまねく重大な事故を引き起こしていることは、すで に各種報道機関からの情報によってご存じの事と思います。ペンギン会議では、現地で ペンギンなどの救護活動にあたっている多数のボランティアを技術的・資金的に支援す ることを目的として「ケープペンギン救済募金」を下記の要領で開始することにいたし ました。この趣旨にご賛同いただける皆様のご協力とご支援とを心よりお願い申し上げ ます。

■活動の名称:「ケープペンギン救済募金2000」
*ペンギン会議では、1994年に起きた同様の事故「アポロ・シー号事件」の際にも救 済募金運動を実施し、7〜10月の約3ヶ月間で約300万円の募金をいただき、現地NGO に提供したので、この時の活動と区別するため「2000」の年号をつけました。

■目的:
1.ダッセン島、ロベン島などから大量(約2万羽:2000年7月20日現在)の親鳥が移 送されたため、「見捨てられた」状態になっている多数のヒナ(約7000羽) の人 工育雛(ヒナを人間の手で育てること)に関する技術を現地ボランティアに伝え、 あわせて各種の救護活動に直接参加するため、日本の動物園・水族館で人工育雛の 経験を有する技術者を現地に派遣する費用を確保する。

2.過去最大規模のペンギンの大量事故に対応している現地のNGOを資金的に支援する ために寄付金を贈る。

■募金期間・目標額:
期間 平成12年7月20日〜10月31日
目標額 300万円

■ 募金口座:
郵便貯金口座番号 10560-35768791
口座名 ケープペンギン救援基金

■ケープペンギンに関する基礎情報
☆ケープペンギンはジャッカスペンギン、アフリカペンギンとも呼ばれる「フンボル トペンギン属」の1種。南アフリカ(一部ナミビア)に生息し、野生では約17万羽い るといわれている。しかし、20世紀半ばまで、人間による捕獲や卵の採取などによ りその数が激減し、特に第二次世界大戦前後からは生息地の沖合を通過する各種船 舶から不法投機される廃油や今回のような重油流出事故によって種の絶滅が心配さ れている。

☆「ワシントン条約」付属書IIに指定され、国際的にも希少な保護すべき野生動物と 考えられてきた。特に、99年には、ケープタウンでこのペンギンの現状に関する専 門家による「国際会議」が開かれ、その保護の具体策が検討されたばかり(この会 議の正式な報告集はまだまとめられていない)。

☆1994年6月〜9月にかけて、今回とよく似た状況で燃料用重油流出による大量死事故 =「アポロ・シー号事件(沈没した香港船籍の船の名前をとったもの)」がおき、 その際には約3万羽の成鳥が死亡した。しかし、今回は6月末から7月上旬までで既に 死亡した成鳥が2万羽を越えたとの情報もあり、しかも、重油がケープペンギンの主 要な繁殖地であるダッセン、ロベン島に漂着していることを考えると、過去最大の 大量死事件だといえる。

☆また、今回はペンギンの繁殖期と重なり、多数のヒナが育っていた。ケープペンギ ンは一度に2つ産卵し、1つがいで2羽のヒナを育てる。繁殖能力のある成鳥がこれ以 上犠牲にならないように、重油が漂着した主要な繁殖地から親鳥を移送・非難させ た判断は当然だがそのために生じる「ヒナの犠牲」を最小限に抑える努力も必要。 しかし、現地NGOのスタッフは「油まみれのペンギンを洗ってきれいにする技術」は あっても「ヒナを人の手で育てる技術」はない。そこで、世界中の動物園や水族館 で、このペンギンの人工育雛にあたってきた技術者の支援が必要になっている。

■今回の募金に関する問い合わせ先
〒274-0063 千葉県船橋市習志野台3-3-2-402 ペンギン会議事務局 電話・FAX 047-462-3731
以上