ペンギン会議 第13回全国大会
IMG_1109.JPG 2003年9月12日(日) 江戸川区 総合文化センターにて第13回全国ペンギン会議が開催されました。
今年の受付は行列を解消するために、名前によって受付窓口が決まる構成にしました。写真は名前が「あ〜さ」で始まる人用の窓口。昨年よりスムーズ?
IMG_1118.JPG IMG_1120.JPG ペンギン会議代表 降籏氏から開会の挨拶と、PCJ幹事代表 森角氏から簡単なオリエンテーションがあり、全国大会が開始されました。
IMG_1122.JPG 講師に宮崎正峰氏をお迎えして、2003年ニュージーランド・ワイカト大学博士論文より「リトルペンギンの鳴き声と配偶者選択の関係 (雄のサイズ、繁殖成功、雌の配偶者選択、雄の求愛声に関する研究)」という題でご講演をいただきました。
当日の配布資料より:
ニュージーランド沿岸、またオーストラリア南部に生息しているリトルペンギンは陸上では夜行性で活動します。ですから、視覚的な信号よりも鳴き声のほうが、お互いのコミュニケーションにおいては重要な役割を果たすことが予想されます。この種は求愛気にオスが求愛の声を出します。メスはその声を聞き、相手を選んで決めていると思われます。その鳴き声に「好みの声」や「魅力的な声」というものが存在するのでは、と考えいくつかの野外実験を行いました。そして、そのような「いい声」はどうして好まれるかを検討しました。
IMG_1123.JPG グリーンタワー歯科 一戸啓和氏より「ペンギンの人工嘴の装着術の一例について」という題でご講演をいただきました。
当日の配布資料より(抜粋):
昨年の11月頃、夢見ヶ崎動物公園のペンギン舎にて雄同士の闘争により1羽のペンギン(♂4才)の嘴が先端から1/3程折れてしまいました。この度、歯科医師と歯科技工士の協力により、技術料及び材料費等はご好意によりボランティア奉仕ということで取り組んでいただきました。折れた嘴の形成(修復治療)は数回行われ、4月27日無事に人工嘴の装着に成功いたしました。
IMG_1124.JPG 下田海中水族館の藤原亜紀氏より「キングペンギン繁殖環境の改善と同一ペアにおける3年間の繁殖経過」という題でご報告いただきました。
当日の配布資料より(抜粋):
近年、近代的な施設によりキングペンギン Aptenodytes Patagonicus の繁殖は珍しくなくなった。しかし、小数飼育の施設下での繁殖はなかなか上手くいかないところが多い。下田海中水族館では、1990年よりキングペンギンの飼育を開始した。当館のペンギン飼育舎は、本来ゴマフアザラシの飼育施設だったため、キングペンギンの繁殖が可能な施設を目指し現在まで少しずつ改善してきた。
今年はポスター発表が三点ありました。
IMG_1140.JPG IMG_1141.JPG IMG_1142.JPG いしかわ動物園による「患部の持続的な消毒がマゼランペンギンの趾瘤症に与える影響」
飯田市立動物園による「ペンギン企画・ペンギンのふしぎ展報告」
下田海中水族館による「キングペンギン ヒナ 近況報告」
IMG_1125.JPG 新江ノ島水族館の植田育男氏より「新江ノ島水族館の紹介と取り組み」という題でご講演をいただきました。
旧江ノ島水族館が開館されるに至った経緯から、最新の取り組みとして深海生物の採集まで、幅広いお話しでした。
IMG_1131.JPG ペンギン会議会員・写真家の太田耕二氏より「南極へ行って来ました! 南極訪問報告」という題でご報告いただきました。
南極には太田氏が学生時代から撮り続けている「廃墟」があり、これに惹かれて南極に行くことになったそうです。動物写真家ではない太田氏の独特な視点から語られる南極やペンギンのお話しはとても面白かったです。
「ペンギンをテーマにした教育活動」というテーマで3つの園館の方々にご報告いただきました。
IMG_1133.JPG (1) 「フンボルトペンギンを用いた教育普及活動の報告」 とくしま動物園 齋藤淳氏
当日の配布資料より(抜粋): 今年度、とくしま動物園では、はじめてG・Wのイベントとして、ペンギンを用いた教育普及活動を行いました。当園では「ペンギンのお話し会」というイベント名をついけています。ペンギン会議よりフンボルトペンギンに関する、参考資料をお借りし協力していただき、お話界のスライドを作成することができました。祭日イベントとしてだけではなく、遠足、小学生のサマースクール、学生の飼育実習に対応した「ペンギンのお話し会」を行っています。7・8月に小学生のサマースクールを中心としたお話し会の参加者約100名にアンケート調査を行いました。アンケート結果から参加者の反応を見て、これからの当園の教育普及活動に対する課題を述べます。
IMG_1134.JPG (2) 「ペンギン館の教育活動について」 旭山動物園 田中千春氏
旭山動物園のペンギン館の紹介と、実際の教育活動で工夫している点について紹介がありました。
IMG_1135.JPG (3) 「水族館スクールにおけるペンギンを使った教育活動について」 名古屋港水族館 福本洋平氏
当日の配布資料より(抜粋):名古屋港水族館では、02年10月より小中学生を対象に「君もドリトル先生になれるか!〜飼育員と一緒に語ろう動物の世界」を行っている。このスクールは、飼育員の講話と見学、実習などをとおして、当館で飼育している生物を中心に、生命の尊さや自然環境の大切さなどを学ぶことを目的として開催している。このスクールの中でペンギンを使ったスクールを行ったので報告する。
IMG_1138.JPG今年のペンギン会議お楽しみ企画は「絵手紙をつくろう」です。講師には絵手紙の教室を開催されている竹内伸子氏をお招きしました。
参加者全員が絵手紙を書き、互いに送りあいます。ただし宛て先はクジで決まるので誰に送られるか解りません。皆さん初めての体験で楽しんでいただけたと思います。
IMG_1143.JPG 最初に竹内氏から「短時間で絵手紙の極意を伝授します!」という宣言がありました。ペンの持ち方の説明から始まり、線引きの練習、竹内氏のデモのあといきなり本番。「ヘタでいい」「はみ出すくらい大きく描く」「下書きしない」等のコツの他に、奥義として絵が上手く描けなかった時は文字で「ペンギンです」というように書いてしまう技を伝授していただきました。なるほど、絵画と違って文字を使える絵手紙の特徴を活用するわけですね!
work1.jpg 皆さんの作品は初めての絵手紙とは思えないほどの出来でした。ここでは出来上がった百数十点の作品の中から数点紹介します。最初に紹介するのは「まえのめり。」です。リトルペンギンの特徴が良く出ていると思います。作品にはサインも入れられますので見る人が見れば作者が誰か解っちゃいますね。
work2.jpg 次に紹介するのは「オレハ流線型」です。なるほど、アデリーが一番綺麗な流線型なのかもしれません。
work3.jpg 最後に紹介するのは「ああそうだよ つくりものだよ」です。本日ご講演いただいた人工嘴をつけた夢見ヶ崎動物公園のフンボですね。講演では最初に作った人工嘴は猛禽類のように急激に先端部が落ち込む形になったそうです。
全作品はこちらになります。画像が大きい(約1MB)のでご注意下さい。
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IMG_1137.JPG 全国大会終了後、隣のラウンジで懇親会が行われました。懇親会では恒例のオークションが行われました。今年もペンギンファン垂涎モノが沢山集まりました。皆さん散財されたことだと思います。(名取不参加により詳細不明です、スミマセン)